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築地「宮川本廛」
*うな重*
慶応三年、大政奉還の年。創業者・渡辺助之丞がこの世に生を受けました。
深川のうなぎ専門店「宮川」での修業を終え、同店の廃業に際し名跡を受け継ぎ、 明治26年、散切り頭の助之丞二十八歳は築地橋、東詰めに“うなぎ屋”を開業。 一杯六厘のうな丼が文明開化の幕開けとともに誕生したのです。
以来、鰻一筋に精進を重ね「秘伝のたれ」とも言うべき、つけだれの味を定着させ、 その伝統の味が今に伝えられています。
時を越え、ところを越えて息づく本物の味。 創業百十四年、つきじ宮川の蒲焼をどうぞご賞味ください。
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