フジワライズム
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■ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・1981・・幻のネイルサロン「ベルエア」

ベル・エア(BEL-Air)は、USAビバリーヒルズ屈指の高級住宅地として羨望の的、ハリウッド・スターや
レーガン元大統領などの政財界を代表するVIPの豪邸が建ち並んでいる地区、そのアメリカン・ドリームを
実現させることも夢み、洗練された高級イメージの名称を拝借して、六本木にネイルサロンを出店しました。

サロンの主役、アーチスティック・ディレクターには、LAから帰国したばかりの山崎充子を起用して
スタッフには、美容関連からバライティ?に富んだ3人の日本人即席ネイリスト?をセレクトしました。
おそらく、これが日本で最初のアメリカンタイプの「ネイル・サロン」と、云えるでしょう。

現在の六本木は、「六本木ヒルズ」が出来てから、周辺の景色は一変してしまいましたが・・・・、
当時は、交差点から、曲がりくねった芋洗坂を下った所に、小粋な白亜のヨーロピアン調の美容室
「インターカット」がありました。その広めのフロント・ロビーに「ベルエア」を新設いたしました。
サロンオーナーの勝目礼子さんに、改めてそのご厚意に心より感謝申し上げます。

キャッチフレーズ“ビバリーヒルズから帰ってきたネイルアーチスト・アン山崎”にて、広くアピール。
これが見事にヒットし、メディアが動き、芸能界のビッグやセレブ達にセンセーショナルに持て囃され、
ここから、日本のネイル業界のに大きな影響を与えてきた数々の「アン伝説」が生まれて行きました。

面白いのは「私は、アン山崎のいちばん弟子です」とおっしゃる著名なネイリストがたくさんいらっしゃる
こと。これは、彼女が日本におけるネイリストの原点であり、多感な生き方が魅力的であった証拠です。

LAにて、傷心生活を送っていたアツコさんを、ネイルを通じて自信と勇気を持たせ、帰国のチャンスを
活かし日本で花を咲かさせて挙げられたことで、プロデューサーとしては御約束のお役は御免だが・・・、
拡大続けていた野望も大成できずして、あまりにも突然に急ぎ散ってしまった波乱人生を振り返ると、
もっと落ち着いて、彼女のワガママ話を聞いてあげる機会を設けるべきであったのかもしれません。



 Photo: 左= アン山崎さん  右= 勝目礼子さん   [ インターカットにて ]
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